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脳出血とは脳の血管が破れて、脳のなかに出血する症状をいいます。
出血の量が多い場合は脳の中にたくさんの血がたまり、頭蓋の内圧が急激に高まるため、脳がむくんで脳幹という生命中枢を圧迫し死に至ることもあります。
非常に怖い病気で、たとえ一命をとりとめても後遺症が残るケースも少なくありません。
脳は硬膜、くも膜、軟膜という3つの膜で保護されています。
くも膜には脳に栄養を運ぶ動脈が走っており、脳脊髄液動脈が循環しています。
この血管は非常に太く、血管の一部は脳の内側まで達して脳内に栄養を補給しています。
クモ膜下出血とはくも膜と脳との間にある血管が切れて出血し、くも膜と脳の間に流れている脳脊髄液に血液が混ざった状態をいいます。
脳出血は脳の中を流れる血管が切れて脳内で出血しますが、くも膜下出血は脳の外部で出血がおこり、脳へ影響を及ぼします。
脳出血やくも膜下出血を発症して一命をとりとめたとしても、その後に後遺症に苦しむ患者さんが増えています。
後遺症は出血が起こった箇所や症状などによってさまざまですが、運動機能の障害では、身体の片側が麻ひする状態がもっともよく見られる後遺症です。
まひがひどいと歩くことができず車いすでの生活を余儀なくされる、箸が持てない、ものが握れないなどで日常生活に大きな支障を来たすことなどがあります。
このほか声が出せない、食べ物が飲み込めないといった症状や、言葉が理解できなかったり、思うように言葉がでてこなかったりする言語障害。
空間の認識がうまく行えない、視野が狭まるといった失認、服を着るなど何らかの行為がうまくできない失行といった後遺症もあります。
また前頭葉や側頭葉がダメージを受けると注意力が低下する、やる気がでない、感情のコントロールができないといった精神面や人格面に変化が起こることがあります。
これらの後遺症で日常生活に著しい支障を来たす場合は、障害年金の申請を行いましょう。
障害年金の認定判断では日常生活でどの程度の介助が必要かどうかといった点が重視されますが、このほかにも言語障害で人とのコミュニケーションが取れなくて働けないなど、日常生活や労働で著しい制限や不自由を受けていると判断されることが大切です。
また脳出血やくも膜下出血で後遺症が出た場合は、どのような障害があるのかを見極めることが年金申請のポイントとなります。
リハビリテーションを行いながら治療を進め、後遺症が確定するまで1、2年かかる場合もあります。
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